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5月 2015

今のクラブは、何かが違う?

「昔のクラブはやばかった。」

「告知すればすぐに行列ができた。」

「(自分は)音で勝負する。流行りのEDMはかけない。」

以前からクラブ業界にいる人からよく聞く話だ。

僕はおそらく「クラブがやばかった時代」のちょうど過渡期からクラブに行き始めた世代。

確かに「あの頃のクラブはやばかった」のはわかる。何か特別な場所だったし、とにかく楽しかった。年のせいでは?そういうこともあるかもしれないけど、それで片付けるのは簡単だ。

 

クラブ = デカイ音が鳴ってて騒ぐところ。またはナンパするところ。

今のクラブは、そんな感じの認識な気がする。

昨日は非常にいいパーティーに出会い、「ああ、クラブってこうだったな」と思ったので、感じたことを書いてみる。

 

 

1、非日常のスイッチがはいる「空間」

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デカイ音がなってて騒げればいい、ということではない。

クラブって一種の異世界をつくるイメージなのかもしれないと思った。

それは音はもちろん、どんな内装で、どんな照明で、どんな人たちが参加しているか、空間全体をどう考えるか、という話だ。

扉を開けるとそこは…というヤツ。

そういう意識が(無意識なのか)、以前のクラブにはあったのだと思う。

 

 

2、エロさ(儚さ)

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なんだろう。クラブってエロい空気が絶対あった。

それはナンパとか、水着のオネーチャンがいるということではない。

会場全体を包む、空気感。

エロ本と同じで、素っ裸ほどエロくないものはない。

そういう意味で、今のクラブって全然エロくないのです。

むしろ、スカートの下の白い布が一瞬見えるか、いや見えない、それくらいが一番グッとくる、そういう感じ…で合っているかはわからないが、そこは感じとって欲しい。

 

 

3、いいパーティーは、写真なんか撮らない

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これは自身でやっていることも否定している訳だけど、昨日、とっても楽しいパーティーだったけど、一枚も写真を撮らなかった。

考えれば当たり前だ。

クラブに、写真を撮りに行っている訳ではないし、それをアップして「いいね!」が欲しい訳でもない。

その場を楽しみにきているのだ。

体験が、本当の意味で価値あるものであれば、皆がこぞって写真を撮ってシェする必要なんてないのかもしれない。

 

 

だから、

昔のクラブはやばかった、のかもしれない。

非日常への扉をあけ、価値ある体験のために、行列に並ぶ。

DJだって、もっと自由に、本当によいと思う音楽をかけていた。いや、そういう場ができていた。

それは、クラブが単に、デカイ音を出す場所とか、騒いだりナンパしたりする場所とか、そんな認識では絶対にできないし、お客さんも巻き込んでいけない。

仮に流行りの音楽で人が入っても、流行が終わればシーンも一緒に終わる。

そんなことにはなって欲しくはないなと思う。

 

 

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僕がやってきていることは、上記のことに反しているかもしれないが、新しい体験をフックにして、自分が本当にいいと思う音楽に接してもらうキッカケをつくることであり、シーンの拡大が使命だと思っている。

そんな中で、クラブに魅力を感じる、本質的なところを忘れてはいけないな、と思う。

 

PS
「昔の」「今の」と一括りにしていますが、もちろん色んなクラブやパーティーがあると思います。あくまで個人的な所感なので悪しからず。

 

 

◎よかったら読んでね!

01

イベントなんて、辞める理由がたくさんある。

03

イベントをすぐにパクる人へ

02

「なぜマグロハウスはバズったのか?」SNS時代に話題になる、イベント設計のポイント

 

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Q. 一番やってて楽しいイベントは何ですか?

 

「一番やってて楽しいイベントは何ですか?」

先日のトークイベントで聞かれたこの質問。

一瞬、悩みました。

「泡パ」は超盛り上がるし・・・

「バーニングジャパン」は集まる人たちも空気感も最高だし・・・

と1.5秒ほど考えて出した答えが

 

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A.「バーベキューかな」

 

自分で言ってて「それでいいんかい!」という感じでしたが、自然と浮かんだのがその答えでした。

青空の下で、うまい肉、そしてビール、単純に最高

また、僕自身も一参加者として楽しめるというのが大きい。

 

そんな、超個人的に楽しみなイベントを、今年も開催します。

場所は丸子橋の下あたり。

コンロはこちらで用意します。

焼くものは各自持参!

参加者同士でシェアするとより仲良くなれます。

 

過去の様子をちょっとだけご紹介すると…

 

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見てください!この緩みきった顔!

「あ、いい風〜」みたいな。

完全に主催から参加者になっている顔です。

 

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景色。

最高でしょ。

 

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こんな感じで、いろんな食材を各自で持参!

過去にはデカイ魚を丸々持ってくる人や、あえて野菜バーを始める人も。

みんなへの振る舞いができる人はヒーローに!

 

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そして、こういうことですよ!

カンパーイ!

 

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な、生ビール!!

そう、キャッシュオンでドリンクの販売もしています(内容は年により変わります)

 

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ああ、ダメ・・・もう、映っちゃいけない顔してる・・・

 

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普段、イベントのケータリングのお店が入ったりします〜(太る)

 

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ちょっとDJなんかもしちゃったり。

軽くね。

あくまで、軽く。

 

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もう、ハッピーしかない。


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あと、普段のイベントには来ないのに、このイベントだけ来る人たちが結構いるんですよね。

だから、そういう人たちと、一年に一回会う日。正月とかお盆みたいな。そういうとこもいいよね。

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みんな楽しそうで、なにより!!

 

そんな感じのイベント…というか、集まりです。

前売券の販売はありません(当日に参加費1000円)

気軽に遊びに来てください。

僕も気軽に飲んでます〜(晴れるといいな〜)

 

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PS
あ、焼くもの持参に加えて、イスとかブルーシートなどの基本的なアウトドアグッズは持ってきた方が快適です!

 


《 イベント情報 》

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Afro&BBQ -Riverside BBQ Party-

2020.5.10 SUN
START 12:00 – CLOSE 16:00

@多摩川丸子橋下(神奈川側)
http://g.co/maps/e5t4k
東急東横線 多摩川駅、新丸子橋駅から徒歩10分

参加費 : 1000yen
※食材は各自持ち寄り。ドリンクはキャッシュオンで販売予定。

DJs:
アフロマンス and more

 

[ 注意事項 ] ※必ず読んでください

・持ち込んだ食材及びドリンクのゴミに関しては各自持ち帰りをお願いします(ゴミ捨て場はありません)。

・毎年酔っ払いすぎる人がいるので、節度を持って楽しんでください。迷惑行為は厳重注意!

・雨天により中止する事があります。決行可否は前日の21時に本ページ上にアップします。

 

⬇️ Facebookイベントページ
行くー!って人は参加ボタンをポチっとよろしくです。
https://www.facebook.com/events/396047684571498/

 

イベントなんて、辞める理由がたくさんある。

5/30(土)、Event Salonというイベントが富山で開催されます。

いろんなイベントの主催者にフィーチャーし、トークイベントをやりつつ、交流会も開くようなイベントです。(なんと富山の酒蔵でやるそうです。面白いですね)

そこにお呼ばれして、一主催者として話をしにいくのですが、テーマが「熟成」とのこと。僕、似合わないなぁ〜w

 

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http://eventsalontoyama2.peatix.com/

“vol.1は「行動」をテーマに自分の想いをイベントにする方法を学びました。ただ何事も継続することが重要であり、難しいことです。イベントが続いていくポイントのひとつは、主催者と参加者の協力です。(中略)「参加者と”育てる”イベントのつくり方」についてお話し頂きます。”

 

なるほど。
それは確かに重要だ。

重要というか、永遠の課題。

ぜひ、僕も教えて欲しいw(あ、行った時に他の登壇者の方に話を聞けばいいのか。いいイベントだ。)

 

まぁ、そんなことも言っていられないので、僕なりの「熟成」を当日までに考える訳だけど、まずは関連してイベントを続けていくこと、を考えてみたのね。そこで出てきたワードが表題。

 

イベントなんて、辞める理由がたくさんある。 

 

 

1、まず、疲れる。

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なんじゃそりゃって感じだけど、イベントを主催したことがある人ならよくわかると思うんだけど、リアルのイベントって用意することだったり、段取りだったり、いっぱいあるんだよね。

 

人を手配する。

場所を用意する。

コンテンツを用意する。

段取りを決める。

流れもふまえた上で、必要な物を全て用意する。

そして、だいたい予想外の出来事が起きる笑

 

また、イベントが終わるまで、

「人はちゃんと来るのかな…」

「天気は晴れるかな…」

「段取り、うまくいくかな…」

悩みも尽きない。

マメな人は耐えられないよね。だから、イベントやってる人って大雑把なんだろうね。いい意味でね。

 

 

2、その割に、地味(笑)

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僕は学生のときに、いろんなことをやったんです。

劇の脚本・監督、和太鼓の奏者、フリーペーパーの編集長、WEBサイトの制作・運営、広告のデザイナー…

比べると、なんかインパクトが薄いんだよね。(少なくともそんなイメージだった。)

その場にいた人以外には、中々伝わることもないし…

なんか裏方っぽいし…

だから、まさか「イベントの主催者」になるなんて、当時はまったく思っていなかった。

 

 

3、その割に、儲からない(笑)

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※写真はイベント用の小道具です…orz

世の中のイベント主催者のうち、どれだけの人が儲かっているんだろう。

儲かるってのは、赤字か黒字かって意味ではなく、労力対効果みたいなこととか、ビジネスのスケール的な意味でね。

ITベンチャーがなんかサービスを当てて、数億円!とか言っている中で、そんなこともないし。むしろ、赤字でなくてよかった、的な。

「大きなイベントとか、めっちゃ儲かってるでしょ!」って思うかもしれないけど、イベントは参加者が増えれば増えるほど経費もどんどん増えるんだよ…orz

 

 

4、恋人に反対される(笑)

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※お見苦しい画像ですいません

1〜3を総合した結果、イベント主催者はライフステージのポイントポイントで決断を迫られます。

就職のとき …社会人になったんだから、ちゃんとしないと

彼女ができる …もっと私との時間をつくってよ、と怒られる

結婚のとき …いい加減にしなさいよ、と諭される

子供ができたとき …どっちが大事なの?と詰められる

そして、主催者は去り、「いいイベントだったね」と思い出のアルバムの1ページとなるのです。

 

 

そんな続けることが困難なイベントですが、やっぱり続けていく人はいる訳です。

 

続ける人は、何が違うのか

 

僕は、何かを見つけられたかどうか、かと思っています。

正直、やめる理由がいっぱいあるイベント。

もちろん、楽しいからやるのだけど、楽しいだけでは続けられない場面がたくさんでてくるのです。

 

でも、続けるのは、その人にとって、価値のあることだからです。

それは自分の人生のことかもしれないし、人のためかもしれない。意義や大義かもしれない。

単純に楽しいだけでない何かをイベントの中に見つけたから、だと思います。

そう思うのも、僕自身がそうだからです。

 

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続きは、Event Salonで…笑

(あんまり書くと、しゃべることなくなってくるしねw)

 

でも、こう考えていくと、イベントって深くて、面白い世界だな、と思います。

 

僕は続けていきますよ、これからも。

みんなに新しい体験を届けに。

 


Event Salon TOYAMA vol.2

「熟成」-参加者と”育てる”イベントの作り方-

日時:2015年5月30日(土)13:00 – 18:00(開場12:30)
会場:若鶴大正蔵

http://eventsalontoyama2.peatix.com/