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イベントレポート

また行きたくなるフェスは何が違うのか | CORONA SUNSETS FESTIVAL #コロナフェス

読了時間:約4分

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パーティークリエイターのアフロマンスです。

今年も7/13(土)〜14(日)に沖縄で開催された「CORONA SUNSETS FESTIVAL」に参加してきました。

去年初めて行って「最高にエモくて心地よいフェス」と激推しした結果、周りで行く人が増えて、今年はまた違った楽しみ方ができました。

今年は2回目の参加ということで「また行きたくなるフェスは何が違うのか」という視点で気づいたことを書いてみたいと思います。

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↑ そもそものコロナフェスの魅力は、去年のブログに書いているので、読んでない人はこちらからどうぞ

 

 

リゾートとしての居心地の良さ

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コロナフェスは、音楽フェスでありながらリゾートフェスでもある。

フェスといえば、受付で長蛇の列に並び、ドリンクを買うためにバーで並び、トイレでも並び・・・かなりの時間を並んで過ごした、なんてこともあったりしますが、コロナフェスは一般的なフェスに比べて、そこら辺のストレスがほとんどない。

また、くつろげる場所も随所にあって、日差しが強いビーチで疲れたらすぐに休めるところもいい。

そこも会議室の長机にパイプ椅子・・・なんてことはなく、白いソファや日よけ付きのハンモック、砂浜を掘ってつくったベンチや、テントサウナと水風呂など、世界観を反映した様々なチルスペースがあり、周っているだけで楽しい。

今年、初めて行った友人たちも、ソファでくつろぎながらコロナを片手に談笑して時間を過ごしていたのが印象的だった。

かなりの人数が来ている大型フェスだけど、それ以上に、ホスピタリティを高く設定しているのがわかる。

居心地のよさ。それがまた来たいと思う理由の一つだと思う。

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踊る人もいれば、くつろぐ人もいる。思い思いの過ごし方ができる。

 

 

遊びがわかっている大人が集まるフェス

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去年も今年も、コロナフェスに来て実感するのは「客層」だ。

同じようなイベントを都心で開催すると、周りに迷惑をかけるような人や、遊びの加減をわかっていないような若者が多少なりともいたりするものだが、コロナフェスの客層は「遊びがわかっている大人」が圧倒的に多い。

大きい要因は、沖縄開催という「都心からの遠さ」だろう。

チケット代よりも、飛行機代の方が高いし、宿泊の手配なども含めて、コロナフェスへの参加=沖縄旅行を計画しないといけない。

適度な参加ハードルの高さが、良い意味でフィルターになっている。

また、アーティストのセレクトも、単なる認知度よりもコロナフェスの世界観を重視している点も大きい。

「ただ盛り上がりたい」だけの人は来ないし、仮に来ても二度は来ない。

コロナフェスの世界観に惹かれた人が集まり、共感する人がリピートしていく。その循環が、いい空気感を作り出している。

サンセットをバックに、グッドミュージックなアーティストたちがコロナの世界観を紡ぎ出していく。

 

 

フェスの世界観の住人になる

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コロナフェスを色んな人にオススメした結果、今年は周りの友人知人が何人も来てくれた。

そして、来てくれた友人には、もれなく会場内を案内したり、フェスの楽しみ方を(勝手に)レクチャーする。

冷静に考えると、僕は「お客さん」であるにも関わらず、何の得もないのに、コロナフェスの告知や宣伝をし、会場でガイドまでしているのだ。

そうしたくなる気持ちの源泉を考えてみたら、もちろん良いものを紹介したいという純粋な気持ちもあるが、加えて、コロナフェスの世界観に魅了され、その世界の住人になりたいという気持ちがあるように思う。

初めて参加するお客さんは言わば「旅人」のようなもので、右も左もわからない。その世界の住人なら、初めて訪れた旅人をもてなし、この世界を好きになって欲しいと思うはずだ。

去年初めて行った時に、現地で出会った人たちに迎えられ、コロナをおごってもらったのを思い出す。気づけば、僕も初めて来た友人知人にコロナをおごっていた。

そして、フェスの持つ世界観の住人になることで、年に一度帰る「盆や正月」のような感覚になっていき、自然とフェスに足を運んでいくんだと思う。

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エントランスから入った時、去年は「驚き」だったけど、今年は「帰ってきた」と思ってしまうアフロマンス。

 

 

まとめ

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来年は・・・

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もちろん、遊びに行きたいと思っていますが、来年は沖縄で何かやりたいと思っています。

コロナフェスは今、かなり完成系に近い形になっていると思うけど、せっかく沖縄まで行くので、アフターパーティーがやりたい。

それも、例えばビーチでキャンプしたり、洞窟の中でパーティーしたり、特別なロケーションや体験と共に。

これから先のコロナフェスは、大きな渦(フェス)の影響によって生まれる、小さな波紋たち(パーティー)によって、世界観が広がっていくのがいいのかなと思っています。

あくまで自主開催だけど、コロナフェスの余韻を楽しめるような世界観のあるパーティー。

これから来年に向けて、色んな人にちょこちょこ声をかけていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

 

 

世の中に、もっとワクワクを。

アフロマンス

 

 

[ NEWS ] block.fm公開放送&交流会

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CORONA SUNSETS FESTIVALを手がけるコロナのブランドマネージャー 福田さんをはじめ、東京ミステリーサークル支配人 きださん、Out Of Theaterの広屋くんをゲストにお呼びし、「世界観のあるイベントのつくり方」についてトークします。block.fmの公開放送や、参加費無料の交流会も予定。

詳しくは http://afroand.co/superorganizertalk/

検索では見つからない世界への入り口。柳瀬川ブロックパーティ

 

「ブロックパーティ」という言葉を知っていますか?

ブロックパーティ(Block Party)とは、ある街区の住民たちが集まる、音楽とダンスを交えて楽しむパーティーのことです。

1970年代のアメリカで人気が高まったそうで、当時は都市部で行われているブロックパーティの多くは非合法な営みだったそうですが、街区の多くの住人が一堂に会すため、犯罪の可能性は少なく、警察も大目に見ていたそうです。

 

先週末、埼玉県の柳瀬川で開催されている「柳瀬川ブロックパーティ」にDJとして呼ばれて行ってきたので、イベントの様子や、そこでの気づきを書きたいと思います。

 

 

会場は「町のラーメン屋さん」

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会場は、柳瀬川駅を降りて、徒歩数分のラーメン屋さん「麺や まつ本」

外観からもごく普通のラーメン屋さんです。

 

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入るとすぐに券売機があります。

これもごく普通のラーメン屋さんと一緒・・・と思いきや

 

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入場券 500円。

すごいよね。ラーメン屋さんに入場券があるのです。

ブロックパーティへの参加チケット。

そして、その下にはダークな色味の「テキーラ」ボタン・・・

 

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その他、ラーメン屋さんとは思えないドリンクのラインナップ。

泡 2000・・・(ハイネケンやウーハイを頂きました)

 

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※安心してください。しっかり、ラーメンも美味しいです!

得製中華そば(950円)

 

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そして、次に驚いたのは「音がいい」

音がいいの意味は2つあって、

一つは、出てるDJさんのレベルが高い…!

結構、ベテランのDJさんたちが多くて、アナログレコードでプレイしている方が多かったんですが、B2B(2人のDJで交互に曲をかける)とかも超いい感じにつないでいく。

また、ラーメン屋さんというロケーションに合わせて、絶妙に居心地のいい選曲をしてました。

 

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そして、もう一つはスピーカーの配置と設定。

L字型の店内なんですが、変わった場所に点在して置いてあり、どこにいても煩すぎす、逆に音が小さいこともなく、快適に音が聞こえる。

聞いたら「複数のスピーカーを使って、それぞれの音量を個別に設定して、店内のどこにいても丁度いいようにしている」そうです。

と教えてくれたオーガナイザーは・・・

 

 

オーガナイザーは「地元の中学生」

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このイベントのオーガナイザーは現役の中学生2人。

向かって左からRyogaくんとTenmaくん。

DJ機材も安価になり、小中学生からDJをやっている子とかは聞くけど、彼らはDJに加えてパーティーのオーガナイズまでしているのです・・・!(末恐ろしい)

 

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Tenmaくんは機材大好きらしく、音響のセッティングも彼が担当してやっているそうです。

そして、小学生からDJをしていて、DJ歴5年だったかな・・・平然とスクラッチや二枚使いを駆使する、トリッキーなDJ。

 

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Ryogaくんはアート志向で、自分で書いた絵をイベント中も販売してます。

冷静に考えたら、中学生でオリジナルの絵を販売するってすごいよね。

 

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その場で書いてもらったんですが、ちょっと上手すぎませんか・・・?

 

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そんな中学生2人に「今日はありがとうございます!」と言って、ギャラをもらうアフロ(30代 おじさんDJ)

大人のオーガナイズするイベントでも、ギャラの支払い問題等がささやかれる中で、嬉しさと哀しさが湧き出る・・・

 

 

 

ブロックパーティは「異界への入り口」

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元々、このパーティーを始めたのは「保育園でDJ」でも有名なABOさん。

ABOさんと話していて面白かったのは、ブロックパーティは「異界への入り口」という考え方。

ABOさんは僕と同い年で30代半ばなんだけど、僕らより上の世代は、雑誌を読めば目当の特集以外も全部読み込んだり、CDのアルバムを買って最初から最後まで何回も聞いたり・・・自分が選択しない出会い(ABOさん曰く”事故”)が沢山あった。

そして、その予期しない出会いから、色んなカルチャーにハマっていく流れがあったけど、今の時代は、検索やハッシュタグなど、必要な情報だけを摂取するから”事故”が起きにくい。

柳瀬川ブロックパーティは、そんな出会いの事故を起こす場所として始めたそうです。

 

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「クラブだったら来てないけど、ラーメン屋でやってるから来た」

同行したアシスタントがお客さんから聞いた言葉。

 

テクノロジーが発達して、遠くの人とつながっても、近くに住む人とはつながりにくい

検索すれば、必要なものは見つかるけど、不必要なものとは出会いにくい

そんな現代に、

楽しいから、パーティへ行く。

あいつがいるから、パーティへ行く。

そんな当たり前のモチベーションで、地域の人たちが集まり、色んな”出会いの事故”が起こり、人の人生を豊かにしていくブロックパーティ。

クラブじゃない所でも、いや、クラブじゃない所だからできる「カルチャーへの入り口をつくっていく活動」は、これからも続いて欲しいし、色んな地域でも広がって欲しい。

 

 

PS

今後の柳瀬川ブロックパーティの情報は、主催メンバーのSNSをチェックしてみてください。

Tenmaくん https://www.instagram.com/route24v/

Ryogaくん https://www.instagram.com/route24v_ryoga/

ABOさん https://twitter.com/abolabo

 

 

 

世の中に、もっとワクワクを。

アフロマンス

サイレントディスコって何が楽しいの?

 

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どうも、パーティークリエイターのアフロマンスです。

突然ですが、みなさん、サイレントディスコって知ってますか?

 

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一般的な音楽イベントは、スピーカーを用意して、爆音をかけて楽しむものですが、サイレントディスコは、DJやアーティストのプレイする音楽をワイヤレスヘッドフォンで楽しむイベントのことを言います。

つまり、ヘッドフォンをつければ目の前でプレイしている音楽が聞けて、ヘッドフォンを外せばほとんど無音。

はたから見ていると、音がない中で踊っている、だから「サイレントディスコ」という訳です。

 

音楽好きな人なら「知ってるよー」という人も多いと思いますが、僕は前々から「これって体験として面白いのかな?」と疑問に思っていました。

 

もちろん、ヘッドフォンで楽しむので「騒音問題が解決!」というメリットはわかります。

ただ、課題解決ではなく、新しい体験を求めたい僕のような人間は「わかるけど、どちらでも選べる状況なら、スピーカーの方がいい訳でしょ?」と斜に構えて思っていました。

 

また、フェスやクラブに行く人ならわかると思いますが、音楽イベントは、ただ「耳から音が聞こえればいい」訳じゃない。

体で感じる低音…

周りの人々が熱狂する声…

音楽と耳という関係を超えたリアルで、ライブは構成されている!

その一部を遮断しちゃうなんて!と思っていました。

 

 

・・・ところが!

先日、サイレントディスコを「サイレントフェス®」というブランドで展開するSilent itさんとコラボレーションで、イベントを開催したんですが、、

え、、!これは面白いぞ!!

となったので、実際に体験した人にしかわからない、サイレントディスコの面白さを書きたいと思います。

※ちなみに、アフロとお風呂で踊る銭湯フェス「ダンス亜風呂屋」という形で開催しました。写真がアフロだらけなのはそのためです(笑)

 

 

(まず、ここは想像できると思うけど)

どんな場所でも開催できる

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スピーカーと違って、騒音問題にならない=普通は音楽イベントはダメと断られるような場所でも開催できます。

写真のように、銭湯のお風呂場を使って、DJイベントも可能です(もちろん、理解ある銭湯さんあってのことです)

他にも、図書館や、美術館、公園や、待ち合わせスポットなど、色々な場所で展開できそうですよね。

僕はこの部分が面白いなーと思ってコラボ開催しました。

でも、実際にやってみると予想以上に面白いことがあったんです、、

 

 

音に飢える

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今回、銭湯を使ってイベントを開催したんですが、日頃のイベントがどれだけ音で満たされていたのかを実感しました。

どんなイベントでも、BGMくらいはかかっているもの。

しかし、今回はヘッドフォンを外すと、本当に無音。

「あれ?今、イベント中だよね?(準備中じゃないよね?)」と錯覚してしまうほど、音というのは重要。

開催する前は「参加者がヘッドフォンをつけてくれなかったらどうしよう、、」とか少し不安だったんですが、開催してみたら、ほとんどの人がヘッドフォンをつけて、ずっと音楽を聞いている。

わかる!だって、音がないって落ち着かないんだもの!

音が欲しい!!

そういう音への飢えを増幅させる機能があることに気づきました。

 

 

周りの人が希薄になる

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人混みの中にいて、目をつぶっても周りに人がいることはわかりますよね?

人は視覚だけでなく、聴覚を通じて、周りにいる人の存在を感じ取っています。

爆音が鳴っているフェスやクラブでも一緒です。大きな音より、横にいる人の歓声の方が大きく聞こえることもあるでしょう。

しかし、サイレントディスコは、音楽はクリアに聞こえるけど、周囲の音はほとんど遮断してしまうのです。

周りに人がいるのは、目で見てわかるけど、聴覚ではわからない。なんというか、周りの人の存在が希薄な状態になります。

これが体験してみると、なかなか面白い感覚で、音楽により没入できてしまう。

イメージは、帰り道にヘッドフォンで音楽を聞いていると、周りに人がいたりするのに、思わずリズムを取ってしまったり、鼻歌を口ずさんでしまう、あれです。

これは、スピーカーではなかなか得られない、ヘッドフォンだからこその体験だなと思いました。

 

 

ヘッドフォンをつければ皆踊れる

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結論から言うと「クラブで恥ずかしくて踊れない人も、サイレントディスコなら踊れます」

クラブで恥ずかしくて踊れない人は、他人の目が気になってしまうんだと思います。

でも、サイレントディスコなら、周りに人がいるんですが、存在感が希薄になり、あまり気になりません。もう少し言うと、独りの世界と、みんなで一体感を楽しむ世界の、ちょうど中間にいるような心地です。

音楽に没入しやすい環境も手伝い、初心者でも楽しみやすい。

また、音楽に合わせて声を出すのも、普通は恥ずかしいと思いますが、皆の声が聞こえない=自分の声も皆に聞こえないので、結構、声も出しちゃいます。そして、より楽しくなっていく!

 

 

騒音対策?

侮るなかれ。サイレントディスコは、新たな音楽体験の入り口だ。

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まとめますと、、

サイレントディスコというと

・騒音対策

・どこでも音楽イベントできる

という、課題解決的な視点がフォーカスされがちですが、僕が体験して感じたのは

・音への飢えを感じさせ

・周りの人が希薄になることで、音に没入でき

・恥ずかしい気持ちを和らげ、誰でも踊って叫べる

という、新しい音楽体験の価値を生み出すフォーマットだと思いました。

いやー、面白いし、素晴らしい!

ぜひ、もっと広まってくれるといいなと思いました。

 

 

今回、コラボさせて頂いたSilent itさんのホームページには、たくさんの事例や、実際にサイレントイベントをやろうと思った時のやり方、ワイヤレスヘッドフォンのレンタルなども載っています。

公式サイト:https://www.silent-it.com/

また、Silent itの仕掛け人、あめみやくんをフォローしておくと、新しいイベント情報もゲットできたり、機嫌がよければ質問にも答えてくれると思います(笑)

あめみやくん:https://twitter.com/amemi_c5

気になった人は、ぜひチェックしてみてください。

 

 

 

もっと、世の中にワクワクを。

株式会社Afro&Co. CEO

アフロマンス

フェスは一つの世界をつくること | CORONA SUNSETS FESTIVAL #コロナフェス

 

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パーティークリエイターのアフロマンスです。

今回は7/14(土)〜15(日)まで、沖縄の美らSUNビーチで開催された「CORONA SUNSETS FESTIVAL」に参加してきました。

感想を一言で言うと「最高にエモくて心地よいフェス」でした。

日本にもこんなフェスがあったなんて!!

沖縄での開催なので、まだ行ったことがない人も結構いると思いますが、個人的には今一番日本で推したいフェスだなと思いました。

興味沸いたら、来年ぜひ遊びに行ってください。

そして今日は、パーティークリエイターの視点から、フェスについて感じたことを書きたいと思います。

 

 

ゲートからの設計が秀逸

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とりあえず、現地につくと、写真のようなゲートを通ることになります。

ゲート自体は立派なんですが、周囲は”すだれ”みたいなもので囲まれている感じ。再入場可ということもあり、結構人が出入りしています。正直、この段階だと、中はどんな感じなんだろうなーというテンション。

 

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ゲートから、ちょっと細めの通路のようなエリアを通ります。

両サイドにチケットやクロークの受付があり、勝手に頭の中でフェスの絵を想像しながら歩いていきます。

そして・・・

 

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通路を抜けた瞬間、正面から左右にパノラマのビーチが広がります。

左側(動画のスタートのあたり)がサブステージ、右奥(動画の18秒くらい)にメインステージがあります。

その間に様々なお店やチルなスポットがあり、その全てが一気に視界に飛び込んでくるのです。

この瞬間

「やられた・・・!!!」と思いました。

完全に世界を切り替えられました。

壁とゲートで区切り、狭い通路を通らされ、抜けた瞬間に広がる180度の空と海は、一瞬にして世界が変わります。

その感覚は、某テーマパークの比ではありません。

ここで最初の衝撃を受けました。

 

 

何よりもロケーションが最高すぎる

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天候にも恵まれ、空、海、空気感、全てが最高でした。

リゾートフェス、というコピーそのままです。

同時に、これは沖縄だからできるフェスだと思いました。

このパッケージを、そのまま東京のお台場でやっても、まったく違うものになるでしょう。

それくらい現地のロケーションと、CORONAのつくりたい世界観がマッチしていると思いました。

 

飛行場が近いこともあり、ちょくちょく飛行機が頭上を低空で飛んでいくのですが、それがまたいい雰囲気をつくっています。

そして、CORONAのブランディングと、リゾートフェスの体験がクロスオーバーするSUNSETS BAR。

突き出た防波堤の先に、ぽつんとバーがあるのですが、見に行ってみたら最高のシチュエーションでサンセットを見ることができます。

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現地であったアフロの人と仲良くなって、一緒に夕日を眺める図(笑)

 

 

音楽はフェスの一部

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出演者のセレクトは、メジャーすぎず、かと言って、マニアックすぎない絶妙なラインで設定されています。

ただ、一貫して「あぁ、このビーチの環境で、この音が聞けたら最高だな」と思うようなセレクトだと思います。

 


また、個人的には好きなアーティストや音楽ジャンルも多かったので、普通に楽しめたのですが、アーティストによっては結構ステージ前に人が少ない時や、人がいるけどそんなに踊っていないこともありました。

でも、それがいいな、と思いました。

アーティストのライブや音楽を楽しむことは、もちろん大きな要素なのですが、フェスの楽しみ方はそれだけじゃない。

昨今、踊らなきゃいけない、盛り上がらないといけないフェスの雰囲気がある中で、なんて自由な空気感なんだろう

踊りたい人が踊り、飲みたい人がお酒を飲み、しゃべりたい人はしゃべる。

それができる環境と、遊びについてリテラシーがある人たちが集まっているからこそ、実現できる空間だと思いました。

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それぞれが自由に楽しむ。音楽はあくまでフェスの一要素。

 

 

世界観へのこだわり

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そして、今回一番すごいなと思ったのが、会場全体に関する世界観へのこだわりです。

全てのブース、全てのツールが、ちゃんとCORONAの世界観でつくられ、そして、すごくいい雰囲気を出している。

「テーマパークとかと一緒だね」と思ってはいけません。

テーマパークは365日営業して、数年で回収できればいいですが、フェスやイベントとなってくると、たった数日のためにどこまで費用をかけるのか、といった観点になります。

つくりものについて、お金のかけられるレベル感が全然違うのです。

そんな中でも、CORONAのフェスは、世界観をつくることをとても重要視しているということがよくわかりました。

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バーはもちろんのこと

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休憩スペースも

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フードブースも

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物販ブースも

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ゴミ箱やサイン類に至るまで

目に入るほとんどの部分が、きちんと世界観に落とし込まれていました。

意識していない参加者もいると思いますが、必ず目に入って「コロナフェスにいる気持ち」に作用しているはずです。

そこに手間をかけている。

本当に素晴らしい。

 

 

フェスとは、一つの世界をつくること

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本当に楽しかったCORONA SUNSETS FESTIVAL

何がこの感覚的な「楽しい」高揚感を生んでいるのかというと、一言で言えば「フェスが一つの世界をつくっている」ということ。

ゲートを隔てて、日常の世界と線を引くこと。

つくりたい世界観に適した最高のロケーション。

世界観に合わせた音楽、バー、空間づくり。

これらをひとつづつ見てしまえば「最高のロケーションでアガる!」だったり「ビーチであのアーティストのプレイが聞けるって最高!」になるんだけど、今回重要なことは、全ての要素がCORONAの世界観に紐付いて高度に計算されて設計されていること。

気づかないうちに、不思議の国のアリスのように、コロナの世界に迷い込み、その世界の住人になっているのです。

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お気づきだろうか?メインステージのバックに太陽のモニュメントがあるが、太陽が沈む位置に配置され、フロアから見るとサンセットが重なって見えるようにできている。そこまで設計されている。

「フェスとは一体なんなのか?」

有名なアーティストがたくさん出演して、一度に見れるお得な場?

音楽や、飲食やワークショップなど、色んなコンテンツが楽しめるイベント?

もし、そうだとすると、同じアーティストを呼べば、同じコンテンツを集めれば、同じフェスができるということになります。

でも、そうではない。

そうではない、本質的な部分が「世界観」、つまり「一つの世界をつくりあげること」ではないでしょうか?

僕も過去に色んなイベント、そしてフェスをやってきましたが、改めて、アーティストやコンテンツを集めること以上に、大切な部分を思い出させてもらったフェスでした。

ありがとうございます。

また、来年も行きます。

そして、いいフェスがつくれるように精進します。

 

 

 

世の中に、もっとワクワクを。

アフロマンス

 

 

PS

2回目のコロナフェスは「また行きたくなるフェスは何が違うのか」という視点で、気づきを書いてみました。

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