パーティークリエイターのアフロマンスです。
今回は7/14(土)〜15(日)まで、沖縄の美らSUNビーチで開催された「CORONA SUNSETS FESTIVAL」に参加してきました。
感想を一言で言うと「最高にエモくて心地よいフェス」でした。
日本にもこんなフェスがあったなんて!!
沖縄での開催なので、まだ行ったことがない人も結構いると思いますが、個人的には今一番日本で推したいフェスだなと思いました。
興味沸いたら、来年ぜひ遊びに行ってください。
そして今日は、パーティークリエイターの視点から、フェスについて感じたことを書きたいと思います。
ゲートからの設計が秀逸
とりあえず、現地につくと、写真のようなゲートを通ることになります。
ゲート自体は立派なんですが、周囲は”すだれ”みたいなもので囲まれている感じ。再入場可ということもあり、結構人が出入りしています。正直、この段階だと、中はどんな感じなんだろうなーというテンション。
ゲートから、ちょっと細めの通路のようなエリアを通ります。
両サイドにチケットやクロークの受付があり、勝手に頭の中でフェスの絵を想像しながら歩いていきます。
そして・・・
通路を抜けた瞬間、正面から左右にパノラマのビーチが広がります。
左側(動画のスタートのあたり)がサブステージ、右奥(動画の18秒くらい)にメインステージがあります。
その間に様々なお店やチルなスポットがあり、その全てが一気に視界に飛び込んでくるのです。
この瞬間
「やられた・・・!!!」と思いました。
完全に世界を切り替えられました。
壁とゲートで区切り、狭い通路を通らされ、抜けた瞬間に広がる180度の空と海は、一瞬にして世界が変わります。
その感覚は、某テーマパークの比ではありません。
ここで最初の衝撃を受けました。
何よりもロケーションが最高すぎる
天候にも恵まれ、空、海、空気感、全てが最高でした。
リゾートフェス、というコピーそのままです。
同時に、これは沖縄だからできるフェスだと思いました。
このパッケージを、そのまま東京のお台場でやっても、まったく違うものになるでしょう。
それくらい現地のロケーションと、CORONAのつくりたい世界観がマッチしていると思いました。
飛行場が近いこともあり、ちょくちょく飛行機が頭上を低空で飛んでいくのですが、それがまたいい雰囲気をつくっています。
そして、CORONAのブランディングと、リゾートフェスの体験がクロスオーバーするSUNSETS BAR。
突き出た防波堤の先に、ぽつんとバーがあるのですが、見に行ってみたら最高のシチュエーションでサンセットを見ることができます。
現地であったアフロの人と仲良くなって、一緒に夕日を眺める図(笑)
音楽はフェスの一部
出演者のセレクトは、メジャーすぎず、かと言って、マニアックすぎない絶妙なラインで設定されています。
ただ、一貫して「あぁ、このビーチの環境で、この音が聞けたら最高だな」と思うようなセレクトだと思います。
また、個人的には好きなアーティストや音楽ジャンルも多かったので、普通に楽しめたのですが、アーティストによっては結構ステージ前に人が少ない時や、人がいるけどそんなに踊っていないこともありました。
でも、それがいいな、と思いました。
アーティストのライブや音楽を楽しむことは、もちろん大きな要素なのですが、フェスの楽しみ方はそれだけじゃない。
昨今、踊らなきゃいけない、盛り上がらないといけないフェスの雰囲気がある中で、なんて自由な空気感なんだろう。
踊りたい人が踊り、飲みたい人がお酒を飲み、しゃべりたい人はしゃべる。
それができる環境と、遊びについてリテラシーがある人たちが集まっているからこそ、実現できる空間だと思いました。
それぞれが自由に楽しむ。音楽はあくまでフェスの一要素。
世界観へのこだわり
そして、今回一番すごいなと思ったのが、会場全体に関する世界観へのこだわりです。
全てのブース、全てのツールが、ちゃんとCORONAの世界観でつくられ、そして、すごくいい雰囲気を出している。
「テーマパークとかと一緒だね」と思ってはいけません。
テーマパークは365日営業して、数年で回収できればいいですが、フェスやイベントとなってくると、たった数日のためにどこまで費用をかけるのか、といった観点になります。
つくりものについて、お金のかけられるレベル感が全然違うのです。
そんな中でも、CORONAのフェスは、世界観をつくることをとても重要視しているということがよくわかりました。
バーはもちろんのこと
休憩スペースも
フードブースも
物販ブースも
ゴミ箱やサイン類に至るまで
目に入るほとんどの部分が、きちんと世界観に落とし込まれていました。
意識していない参加者もいると思いますが、必ず目に入って「コロナフェスにいる気持ち」に作用しているはずです。
そこに手間をかけている。
本当に素晴らしい。
フェスとは、一つの世界をつくること
本当に楽しかったCORONA SUNSETS FESTIVAL
何がこの感覚的な「楽しい」高揚感を生んでいるのかというと、一言で言えば「フェスが一つの世界をつくっている」ということ。
ゲートを隔てて、日常の世界と線を引くこと。
つくりたい世界観に適した最高のロケーション。
世界観に合わせた音楽、バー、空間づくり。
これらをひとつづつ見てしまえば「最高のロケーションでアガる!」だったり「ビーチであのアーティストのプレイが聞けるって最高!」になるんだけど、今回重要なことは、全ての要素がCORONAの世界観に紐付いて高度に計算されて設計されていること。
気づかないうちに、不思議の国のアリスのように、コロナの世界に迷い込み、その世界の住人になっているのです。
お気づきだろうか?メインステージのバックに太陽のモニュメントがあるが、太陽が沈む位置に配置され、フロアから見るとサンセットが重なって見えるようにできている。そこまで設計されている。
「フェスとは一体なんなのか?」
有名なアーティストがたくさん出演して、一度に見れるお得な場?
音楽や、飲食やワークショップなど、色んなコンテンツが楽しめるイベント?
もし、そうだとすると、同じアーティストを呼べば、同じコンテンツを集めれば、同じフェスができるということになります。
でも、そうではない。
そうではない、本質的な部分が「世界観」、つまり「一つの世界をつくりあげること」ではないでしょうか?
僕も過去に色んなイベント、そしてフェスをやってきましたが、改めて、アーティストやコンテンツを集めること以上に、大切な部分を思い出させてもらったフェスでした。
ありがとうございます。
また、来年も行きます。
そして、いいフェスがつくれるように精進します。
世の中に、もっとワクワクを。
アフロマンス
PS
2回目のコロナフェスは「また行きたくなるフェスは何が違うのか」という視点で、気づきを書いてみました。