Category

FEATURE

言葉では伝えられないこと

2018年6月2日(土)

無事、アフロはメインフロアでの5時間DJプレイを終え、泡パを卒業しました。

180602_216 (1)

卒業証書とお花ももらいましたm(_ _)m

 

あれから、一週間が経ちました。

本当は、すぐにブログを書こうと思っていたんですが、画面に向かっても、一向に筆が進まない・・・

なんか「書きたいことがまとまらない」という状況が続いていました。

 

思った以上に、

泡パの存在は僕にとって大きかったのかもしれません。

 

イベントはとにかく楽しかった。

どれくらい楽しかったかと言うと、

今までのイベントの中で一番楽しかった!

180602_188

あっという間の5時間でした。

 

たくさんの人が来てくれて、本当に嬉しかった。

初期のメンバーも来てくれたり、遠方からわざわざこの為に東京に来てくれた人もいた。

本当に嬉しかった。

180602_008 (1)

みんな、ありがとう。

180602_051 (1)

初期のメンバーも。ありがとう。

 

そして、サプライズもありました。

終盤、”僕の顔を印刷したお面”をかぶった人が大量に出てきた。

「アフロ面ス」と言ってた。

うまいこと考えたね。

本当にありがとう。

180602_180 (1)

Tシャツも、アフロマンスの新ロゴTをタイダイに染めてた。嬉しいよ。

 

僕は、泡パからたくさんのものをもらいました。

そして、最後も、結局たくさんの人からたくさんのものをもらって、卒業しました。

感謝の気持ちでいっぱいです。

そして、それを言葉では表現しきれないのです。

困ります。

180602_245

限界を超えて吐きそうです

 

だから、僕は、これからクリエイターとして、世の中をもっとワクワクさせる、新しい体験、新しいムーブメントをつくり、泡パのオーガナイザー/DJとは違う形で、みんなに恩返しをしていきたいと思います。

 

来てくれたみなさん、盛り上げてくれた出演者、手伝ってくれたクルー、そして、当日は来れなかったけど、今までの6年間、遊びに来てくれたり、サポートしてくれた全ての方へ。

本当にありがとうございました。

 

最後に・・・

新メンバー、CRIENの淳一くんがiPhoneでスタートからラストまで、合計1.5時間ほど映像を撮っていました。

それを10分ちょいでまとめました。

5時間超えのイベントを10分ちょいで追体験できる動画になっています。

来れなかった方はもちろん

来てくれた人もぜひ、見て欲しいです!

 

世の中に、もっとワクワクを。

アフロマンス

泡パーティーで、人生が変わった話

 

アフロマンスのレジデントDJ「最後の泡パ」が6/2(土)に迫ってきました。

2012年7月から約6年間やってきて、色んなことがありました。

「泡パ」は、僕にとって一つのイベントというには、あまりに影響が大きかった。

仲間を失った。

お金も無くなった。

仕事も辞めた。

・・・

いつもより、少し長くなるけど「泡パーティーで、人生変わった話」を書こうかと思います。

 

 

泡パーティーのはじまりの話

120810 MILK DENITE - 63

「なんで泡パーティーをやろうと思ったのか?」

そう聞かれることが多い。

でも、正直「たまたま」というのが一番近い。

 

当時、学生の頃からDJやクラブイベントを5年ほどやってきて、普通のイベントに飽きがきていた。

“クラブを借りて、夜22時くらいにオープンして、DJが1時間ごとに交代して、朝5時まで音楽をかけて、お酒を飲んで、踊って楽しむ”

いわゆるクラブイベント。もちろん、それはそれで楽しい。

ただ「もっとやりようがあるのでは?」という気がしてしょうがなかった。

だから、クラブじゃないところ、屋上や、ビーチ、河原など、色んなところでパーティーをやりだした。そのうち、”全員白衣で廃病院をテーマにしたホラーDJパーティー”なんて、企画的な要素も増えだした。

 

 

そんな時だ。

今でも覚えているけど、2012年の春、代々木公園でお花見をしている時に「地中海のイビサ島でやっている泡パーティーって知ってる?」という話になった。

amnesia

写真や映像を見て、衝撃的だった。

すぐやろうと思った。

 

もちろん、やるまでの苦労も多かった。

まずは、お金がかかった。

僕は普通に会社員で、1回のイベントの予算も10〜20万円くらいだったと思う。そんな中、泡の機材の手配も含めて、何倍も前払いが必要な内容だった。自分の貯金で払ったけど、ほとんど無くなった。

また、想像できるリスクが多かった。

「クラブの機材が壊れたらどうするの?」

「お客さんが転んだらどうするの?」

いくらでもあげられた。

だから、泡パーティーに限っては、誰もリスクをシェアしてくれなかった。

「あ、人ってこういう時、本当にリスク取らないものなんだな」と、冷静になったのを覚えている。

だから、一人で責任を取ることにした。

今思えば無鉄砲だし、それでよかったと思う。

 

そして、開催発表したら大反響だった。

01

Facebookの個人アカウントで投稿したら、瞬く間にシェアされて2万いいねくらいいった。

生まれて初めて「話題になる」という体験をした。

Facebookのイベントページも、あっという間に参加予定が数千人に達した。

会場のキャパシティが300名程度だったので、慌てて応募抽選式にした。徹夜仕事から帰って、朝方に自分の家で抽選して、当選の連絡を粛々と送ったりした。バタバタだった。

そして当日は、うまくいくかどうかの不安でいっぱいだった。

皆の期待がすごい。その期待に応えられるのか?

・・・

結果、色んな運も重なって、なんとかうまくいったと思う。もちろん課題もたくさんあったけど。

120810 MILK DENITE - 20

 

「成功している人は、たまたまそこにいただけ」

最近、そんな言葉を目にしたけど、あながち間違ってないと思う。

だからこそ、たくさん色んなことにチャレンジして、「たまたまそこにいる」チャンスを増やすべきだと、今は思う。

 

 

仲間がいなくなった話

120810 MILK DENITE - 04

いい意味でも、悪い意味でも、泡パーティーをきっかけに環境は変わってしまった。

一番は、人との関係だ。

それまで、趣味の延長線上でやっていた「楽しいイベント企画」と比べると、収益の桁が変わってしまった。また、泡パーティーを開催した時に、唯一自分がリスクを背負って開催したという自負もあった。

そして、仲のよかったオーガナイズチームのメンバーとも、すれ違いが生まれるようになった。

最終的に「最近CDJを買ってたけど、あれはイベントの売上で買ったんじゃないか?」と言われた時は、涙が止まらなかった。

そんな訳ないじゃないか。

なんでこんなことになってしまったのかと。

・・・

そして、掛け違えたボタンは直ることなく、チームは解散した。

今思えば、僕はズルかったと思う。

お金は均等に分配したけど、結局、見えないものをたくさんもらった。

泡パーティーは結局アフロがやり続けている。

最初のメンバーは一人もいない。

 

他にも、今も続いているBBQイベント。

1年で一番楽しみにしているパーティーだけど、元々はそのメンバーで企画したものだ。

そういうことが、表からは見えないところにたくさんある。

 

 

お金もなくなった話

120810 MILK DENITE - 01

泡パーティーを通して「話題をつくれば、お金も人も集まる」というマインドが生まれたような気がする。

“世の中に、面白いイベントはたくさんあるけど、皆が知る機会がないんだ。だから、面白い企画をつくって、話題をつくれば、自然と人気になる!”

と思っていた。

今は正直、そうは思わないけど。

とにかく、新しい企画に挑戦することに躊躇しなくなった。

 

何回か都内のクラブで泡パーティーを開催し、数字的には毎回成功していた。さらに、初回の泡パーティーに抽選で外れた人が3000人もいる状況だった。

もっと大きいパーティーができる!

野外フェスだ!

一回もやったことがないのに、そう思った。

 

今思うと、本当に素人だった。

フェスって何からやればいいのか?

いくらくらいかかるのか?

全然わかっていなかった。

色んな業者に電話して、ステージの値段、テントを借りる値段、仮設トイレを借りる値段・・・あっという間に数百万円が積み上がっていった。

正直、いつもの泡パーティーでかけている値段の10倍くらいになって、青ざめた。野外の、何もない場所でイベントを開催すると、こんなにお金がかかるのかと。

少しでも安くしようと、とにかく削った。

結果的にできたものは、プライベートイベントに毛が生えた程度のクオリティだったと思う。

それをフェスと大々的にうたっていた。

でも、悪気はないのだ。

全力だった。

 

2012泡フェス - 087

なんとか、素人なりに形にした。

話題になっていたこともあり、メディアの取材も結構きて、TVでも特集が組まれた。

 

けど・・・

 

2012泡フェス - 097

台風が直撃した。

大赤字だった。

今となっては「興行中止保険」などの、いわゆる「イベント保険」に入っておけば大まかにカバーできるものだけど、それも当時は知らなかった。

それまで泡パーティーで稼いだお金は全て吹っ飛び、逆に数百万円の赤字、というか、個人なので、自分の貯金が無くなった。借金だ。

でも、懲りなかった。

「次は絶対にうまくやる」と思った。

もう病気だ。

そして、その時、新しい仲間が一緒に負担を背負ってくれた。

そこには、本当に感謝しかない。

 

 

それからの話

IMG_6993

ちなみに、ここまでの話は、泡パーティーを始めてから、わずか3ヶ月以内に起こったことです(笑)

 

そして、その後も、色んなことがありました。

元々、開催していたクラブが潰れてしまい、慌てて箱を探し、当時の仲間を経由して、渋谷のclubasiaを紹介してもらった。そこから現在に至るまで、毎年レギュラーで開催を続けさせてもらっている。

_DSC2410

 

地方でも開催するようになった。

最初の地方開催は石川県の内灘ビーチでした。それも、東京での仲間が仕事の転勤で金沢に移り住み、彼からの提案でやったイベント。

瞬く間に人が増え、数千人集まるようなイベントを毎年開催していました。

泡パ 2015-318

 

フェスのリベンジも、1年越しの2014年に果たした。

パリピなんて言葉が出てくる前。

その時も手作り感満載のフェスだったけど、死ぬほど楽しかったのを覚えている。

自己満もあるけど、本当に楽しかった。

_DSC9653

 

そして、企業とのコラボレーションも増えてきた。

車メーカーの広告キャンペーンや、化粧品のテレビCM、国民的アイドルのミュージックビデオなんてのもあった。

01

もう、何が本業なのかわからない状況だった。

中には、話題になりすぎて、会社の上層部に呼ばれて注意を受けたりもした。だんだんと、会社にいる意味もわからなくなってきた。

よく「どうやって独立したんですか?」と聞かれるけど、正直、独立する気なんて、全然なかった。

でも、色んな事象が「お前辞めたほうがいいよ」と言ってるようだった。

そして、辞めることが決まった時も、同僚の反応は「だろうな」という感じだった。

2015年6月、会社を辞めた。

泡パを始めて、ちょうど3年後くらいのことでした。

 

 

アフロマンスって言えば?

_DSC5585

僕のことを人に紹介するとき「泡パをやっている人です」と言う人が8割くらいだ。

アフロマンス=泡パの人。

それがずっと嫌だった。

もともと、面白いことを仕掛けるのが好きで、その一例が泡パなんだ、と言いたかった。だから、泡パじゃない企画も散々やった。

でも、今になってみると、「アフロマンス=泡パの人」なんて、こんなにありがたいことはない。

なぜなら、見ず知らずの相手に「泡パ」という言葉が通じないと、成立しない構図だからだ。

それくらい、「泡パ」は通じる。

同世代でいくと、「見たことも聞いたこともない」という人の方がレアだろう。

泡パは、一つのイベントでは表現できない、一つのムーブメントなんだと思う。

アフロマンスはそれをつくっているつもりだったけど、実際はムーブメントの波に飲み込まれ、引き上げられたんだと思う。

その波によって、

仲間を失い、お金が無くなり、仕事も辞めることになった。

間違いないと思う。

でも、逆に、

泡パを通じて、たくさんの人に出会った。

色んなコラボレーションが生まれ、たくさんの喜怒哀楽が生まれた。

そして何より、かけがいのない経験をたくさんした。

僕はズルイから、それが全て僕の財産になっている。

だから辞めたって、それは僕の次のステージで活かすつもりだ。

 

 

最後に

151003 (189 - 237)

「成功している人は、たまたまそこにいただけ」

本当にそうだと思う。

努力すれば報われる訳じゃない。運も大事だ。

ただ、一つ、絶対にいいやり方がある。

「とにかく、チャレンジしまくる」ことだ。

“そこにいる”可能性を増やすんだ。

みんな、失敗を恐すぎている。

一回で成功させようとし過ぎている。

だから、冒険できない。

そうじゃなくて、とにかくたくさんチャレンジしよう。

1回目で成功するのか、100回目で実を結ぶのかはわからない。

だから、やるんだよ。

やり続けよう。

少なくとも、僕はやり続けるよ。

 

 

 

世の中に、もっとワクワクを。

アフロマンス

 

 


180602_awapa_poster_A1_afro

event_btn-01

最後のレギュラー出演、遊びに来てくれると、ほんとーーーに嬉しいよ!

【対談企画】今、人気DJが起業する理由。 DJ KOMORI × BABY-T × アフロマンス

07

どうも、アフロマンスです。

今日は、最近起業した2人の人気DJ、DJ KOMORIとBABY-Tを招いて、「起業した内容」や「起業する理由」について対談してみました。

クラブシーンの中では、充分「成功者」と言えるプロフェッショナルなDJの2人。そこから何故、起業という選択につながっていったのか興味があったので聞いてみました。

 

プロフィール

Zog2FQmK_400x400 e_iffYPB_400x400
DJ KOMORI

96年、一念発起でDJ活動をスタート。今や日本を代表するDJ/プロデューサーの地位を確立したDJ KOMORI。DJスタイルは常に進化を怠らず、時代をエスコートする研ぎ澄まされた感性は、当然一つのサウンドには留まらない。

BABY-T 

日本のダンスミュージックシーンの中でも限りなく稀なボーダーレスDJ/Producer。10代の頃から圧倒的な現場数をこなし、EU圏のCLUBシーンで圧倒的な支持を受けるEclectic Styleを武器にあらゆるシーンのイベントからオファーが殺到。

 

 

DJはプロになるだけが選択肢じゃない(DJ KOMORI)

01

アフロマンス(以下、ア):早速なんですが、それぞれの取り組んでいる事業について教えてもらえますか?じゃあ、KOMORIさんから。

DJ KOMORI(以下、K):3月の終わりにオンラインのDJスクール「MIXFUN!」を立ち上げました。これまでオープンに開かれたDJのオンラインスクールってあまりなくて。また、リアルのDJスクールはあるんだけど、料金もそれなりに高いって声を周りから聞いたりしていました。

既存のDJスクールに講師として誘われることもあったんだけど、今の時代を考えると、本当にマンツーマンがいいのか?もっと違うやり方はないのか?と思い始め、去年の年末にふと思い立って、そこから3ヶ月くらいで、一から勉強して、サービスをオープン。その過程で起業した、という感じです。起業はこのビジネスのためにしたので、アーティストとしてのマネジメントは今後もSUGARBITZに変わらずサポートしてもらっています。

 

slideshow_dbb87d9968ce00e9d1ca4c281ad00f08_jpeg

DJ KOMORIさんが開講したオンラインDJスクール「MIXFUN!」

 

:思い立ってから3ヶ月!めっちゃ期間短いですね!?

K:今まで、音楽制作の現場だと、時間をかけて、完璧なものに仕上げてからリリースする、というのが基本だったんだけど、WEBサービスを勉強していくと必ずしもそのやり方がいいとは限らないなと思い始めて。リーンスタートアップって言ったりするんだけど、早いうちに小さい試作品を出して、出しながらブラッシュアップしていくってやり方でやってみようかなと。

間口は広く、入っていくと深い。そんなサービスにしたかったから、例えば機材のセレクトも発信側で決め込みたくなくて。

「どういう機材やソフトを使うのか?」

「どういうDJになりたいのか?」

ユーザーの声を聞きながら、コンテンツをブラッシュアップしていこうと思っています。

 

「MIXFUN!」の動画のイメージ

 

:なるほど。本当にスタートアップ的な発想ですね。ちなみに、オンラインDJスクールのやり方っていくつかあると思うんですけど、KOMORIさんがつくっているレシピ動画みたいな真上から撮ったDJスクール動画って、面白いですよね。普通だったら、DJブースの正面から撮って「こんにちは!DJ KOMORIです!」って自己紹介から入りそうなのに、全然KOMORIさんの顔も出てこないし。

KDTM(音楽制作)を海外のオンラインサービスで学んだりしていて思ったんだけど、本気で学びたいと思っている人はジョークや余計なものは要らないんだよね。できるだけ完結に、難しいことをわかりやすく学びたい。そんなニーズに答えられるような、濃いコンテンツをつくりたい

あと、閉じた会員向けだけにやっていても、DJカルチャー自体が広がっていかないなと思っている。

DJはプロになるだけが選択肢じゃない。趣味でやっても楽しい。それくらい気軽にDJに触れる人が、一人でも増えるといいなと思ってやっています。

BABY-T(以下、B):だから、動画でも簡易的なDJアプリを使ってたりするんですね。

K:そう。DJをスマホアプリでもプレイしてくれる人が増えれば、DJ自体への理解が増えて、必ず頑張ってるプロにも還元されるはずと思っています。

:僕も「DJの間口を広げた方がいい」ということはよく考えてて。現状のDJを取り巻く環境を「シンガー」に例えると、歌いたいと思ったら、それなりのお金を払ってボイトレに通うか(=DJスクール)、いきなり知らない人の前でステージ上で歌う(=クラブ)、の二択みたいな状況じゃないですか?もっと「カラオケBOX」くらい、DJをライトに楽しめる場があってもいいのになと思ってます。

K:今まではステップを踏まないとDJができなかった。機材も高かったし。でも、ここ数年、機材のクオリティは上がって、値段は下がっているし、DJのアプリだってバカにできない。DJは、これをチャンスと取らないといけないと思っています。

B:間違いないですね。

 

 

人間として、漢としての幅を広げる(BABY-T)

01

:BABY-Tの方は、まだティザーみたいな感じだよね?

BORIENTIS(オリエンティス)っていうチームでやるよって発表した段階ですね。基本的には音楽制作と、動画のクリエイティブを事業の柱にしていこうと思っています。

 

ORIENTIS(オリエンティス)の発表ツイート

 

B:で、なんでこのタイミングかって言うと・・・DJ始めたのが18歳の時で、20代はいろんなところでプレイさせてもらって、「DJはとにかくプレイヤーがカッコいい、他のことに手を出しているヤツはダサい」ってずっと思ってて。

若い時って同世代とばかり付き合うから、その価値観も当たり前だったんですけど、次第に上の世代の色んな人と交流するようになってきて、その考え方が自分の可能性を狭めていると30歳になって急に気づいてきたんです。

選択肢はプレイヤーだけとは限らない。

人間として、漢としての幅を広げたい。

これから30代はまた別の顔を持って頑張ってみよう。そう思いました。

:なるほど。

B:あと、10代からずっと思ってきたんですが、DJって職業をなんでこんなバカにするのか?と。誰に話しても、酒とか女とか・・・なんで、そんな感じなんだろう、と。海外ではスーパースターもいるのに。

:日本だと、クラブって大学生になって行き始めて、数年楽しんで、20代後半とか、ちょっと落ち着いてきたら卒業って言って、行かなくなる。「え?まだクラブ行ってるの?」みたいな。でも、海外だったら、そういう感覚もないし、年齢に関係なく、幅広い層がクラブを楽しんでるからね。

B:その通りだと思います。僕も海外の現場とかも行きますけど、年齢層も幅広いし・・・なのに、日本ではなんでDJっていう職業はバカにされるのか。

そんな中で、先ほど話に出ていたように、DJ自体の可能性や裾野を広げると、これから変わってくるのかなって。これから数年、可能性が広がっていくスタートの時代なんじゃないかなと。その時に、DJプレイヤーだけでいくのがいいのか?乗り遅れちゃうんじゃないのか?と。

なんていうか、そもそもDJを通して、DJの価値観をあげたかったのに、「プレイヤー以外はダサい」っていう自分の考え方で、DJの可能性を狭めている気がして。18歳に思っていたことに、30歳になって、ようやく向き合えるようになってきた感じです。ちゃんと、実をつけよう、と。

 

 

音だけでできることがもっとあると思う。ちゃんと本質的なことをやる人を増やしたい。(DJ KOMORI)

01

:裾野を広げるという意味でいくと、一般企業の注目も高まっていると思います。若い世代に向けてマーケティングするときに「DJ」や「ダンスミュージック」という切り口がここ数年増えている。だけど、ただ「DJ」というだけで、一般企業が呼んでも、イベントや客層とマッチしなかったり、いい成果が生まれない、という場面も多々ありますね。なんか「流行ってると聞いたらか呼んでみたけどイマイチだね」みたいな。それは勿体ないなと思ってます。

K:DJというものがちゃんと理解されてないからだよね。

:まだシーンとして、マニアックなんでしょうね。

K:例えば、企業のレセプションの選曲って、本当に難しい。テンポ、音圧、音楽の知識も必要だし、選曲の幅の広さも必要。お客さんのちょっとしたリズムの取り方を見て、臨機応変に対応する。根本的なリテラシーが、DJ側も追いついていないのかもしれない。

B:最近思うのが、これまでクラブシーンって裾野が狭かった分、音が好きな人が多かった。対して、今は裾野が広がった分、音楽で心をつかむのがとても難しい。フェスが流行って、決まったセットをやるDJも増えたけど、現場では一概にそれが正解とは言い切れない。そんな中、パワープレイというか、心をつかめるDJが強いんじゃないかなと思っていて。TJOさんとかKICK OFFさん、アフロさんはそんなイメージ。そして、そういうDJをお客さんが求めている時代なんじゃないかと。いい音楽をかけるのは当然として、エンタメ性も求められている気がします。

K:それは、人にもよるし、適材適所なんじゃない?

Bどうやってエンタメ性を出していけばいいのか?結構、悩んでいるんですよ。僕のDJプレイは、DJやっている人から見ると、テクニックだったり流れだったりで一定の評価はされると思うんですが、一般の人にはどこまで伝わるものかなと思ったり・・・お2人はそういう悩みはありますか?(笑)

K:んー、例えばマイクを使っているDJを否定する気はまったくないけど、「今からプレイするから皆集まってー」って言ったらDJは終わりかなと思ってる。何かやるときも、自分の中でやっていいラインと、やっちゃいけないラインがあって、そのできる中で全力は尽くすけど、それでダメなときは、しかたないかなと思う。

:僕は商業施設やフェス会場など、いわゆる「クラブじゃない場所」でプレイすることが多いから、そこは割り切ってる気がする。

DJの域を超えて考えないといけないというか、アーティストのライブと横並びで考えたときに、心をつかむ為に、もっとできることはないのか?そう思うと、見た目だって、パフォーマンスだって、やれることはいくらでもあると思う。

K:うーん、俺は、DJがキャラをつくる必要はないと思うんだよね。今の日本のDJを見ていても、そこが足りてないからダメってことはないと思う。

B:エンタメ性をとるか?カルチャー性をとるかって話ですかね?

K:というか、僕もふくみ、DJに対する理解が浅いんじゃないかな。音だけでできることがもっとあると思う。だから、スクールをやっている。なんというか、ちゃんと本質的なことをやる人を増やしたい。

もちろん、入り口としては色んなパーティーがあった方がいいと思うんだけど、DJに関してはそう思うかな・・・。ちゃんとやってれば、結果出るんじゃないかと思う。

B:多様性が考えられるようになっただけ、シーンが広がってるってことじゃないですかね。

 

 

「俺だけ上がればいい」ってのは、人間としてかっこ悪い。(BABY-T)

03

:DJ論になっちゃったので、少し戻しましょうか(笑)BABY-Tの話に戻るんだけど、どんなことをやっていくんだっけ?

B:レーベルをやっていこうと思っています。最初からUSやヨーロッパを狙っていくのではなく、近い国とユナイトしていきたい。具体的にはアジアのアーティストとコラボして、楽曲を制作したり、イベントもやっていきたいと思っています。

今、日本のシーンは正直、USやヨーロッパに立ち向かえる土壌が整っていない。外タレは来日するけど、興行して終わり。そうじゃなくて、せっかく来たなら、何か一緒にやれる土壌をつくりたい。

アーティスト個人が点としてはあるけど、それでは弱い。それらをつないで、アジアの線にして、海外に進出していきたいと思っています。

:なるほど。個人ではなく、チームでってことだよね。

B:そうです。20代前半の時は「俺だけ上がればいい」って正直思っていたところもありますけど、それって限界もあるし、結局、人間としてはかっこ悪い。俺は、かっこいい人間になりたい。

K:それ言えちゃうところがいいよね(笑)そういうところが人を惹きつけるんだろうね。

あと、今のSNSやプラットフォームの中で、ビジネスをやるのも限界があるなと思っていて。曲を売るのも、SNSにアップするのも、結局誰が得しているのかって、そのプラットフォーマーなんだよね。

本質的に主導権がない場所で、仕事をしていくのは怖い。

それで、「MIXFUN!」も自分でメディアをつくっている。これからはそういうのが強いんじゃないかって。コンテンツの権利も自分のものだし。

:今、成功し始めているサービスはそういう傾向にありますよね。SNS上でバズるコンテンツをつくっても消費されるだけで、結局、自分の所には還ってこない。自分のプラットフォームやメディアをつくって、自分のコンテンツを発信して、権利も含めてアーカイブが資産となっていく方が強いですよね。

K:例えば、インスタで写真の加工をしてる時、なんの価値も産んでないなって思って嫌になったりする(笑)自分をよく見せるんじゃなくて、価値があることがしたい。いい服着て、いいもの食べて、よりも、DJの楽しさを伝えることに時間を使いたいなと思っている。

アフロマンスが言ってた「幸せの総量が増える」ような仕事をしないといけないと思っている。インスタのいいねが増えても、世の中の幸せは増えないし。

 

 

最後に一言

02

:そろそろいい時間になってきたので、それぞれ締めの言葉にいきましょうか。そうですね。若いDJやオーガナイザーへメッセージをもらえますか?

K:ちゃんと一人一人のやりたいことを、実際にやろうとする流れになっていけばいいなと思っています。

DJをするのも、イベントをつくるのも、皆が思っているより自由だし、コストをかけずにスタートできる。僕とBABY-Tは、起業だったけど、それはあくまでプロセスで、自分の信じたものを新しく作り出したいと思っていて、それは誰にも、とがめられることじゃない。

なんか、自分はそれができないんじゃないかと思っている若い子が多い。

大きいフェスに出れないと、有名なDJになれないのか?

そもそも、有名なDJにならないとダメなのか?

そもそも、DJだけで食っていかないと幸せじゃないのか?

:超わかります。成功しないと、やる意味ない、みたいな空気感。でも、そもそも好きなことなら、やればいい。

K:皆、純粋な気持ちでDJを始めているんだけど、どこか見えなくなっている。自分のやりたいことを素に戻って考えれば、やることが見えていくるんじゃないかなと思う。そして、若い子が、俺らのことを見て、同じことをやろうとするんじゃなくて、自分たちの切り口を考えてほしい。そんなきっかけになればいいなと思っています。

B:僕も近くて、自分の信じた道をひたすら進んで欲しい。一歩踏み出すのはなかなか難しいと感じるんだけど、一歩踏み出しちゃえばそんな難しいことはない。

僕も「よし、起業しよう!」と決めて、でも、今まで音楽しかやってなくて、わからないことだらけだったけど、まずは動いて、後から知識をつけた。

若い子と話すと、やった後のことをやたら心配しているけど、そんなことは考えずに、とにかく踏み出せばいい。

一番最初にDJをやり始めたときの気持ちは、そんなこと考えていなかったはず。その気持ちを忘れなければ、なんでもできると思います。

:そうだね。そして、実際、チャレンジする人には色んな人が手助けしてくれるしね。挑戦することによって、応援も生まれるし、人は巻き込まれる。個人じゃできなかったことができる。起業でも、チームでも、プロジェクトでも、一緒だね。

B:まさに。僕は人に頼らないで、可能性狭めてきたタイプなんで。「一人でできるのがカッコイイぜ」って。それが一番カッコ悪いってことを最後に強く伝えたいと思います(笑)

一同:(笑)

:これからの2人の活躍に期待しつつ、これを読んだ人が、自分のやりたいことへ一歩を踏み出す後押しになるといいなと思います。

ありがとうございました。

 

 

LINK


slideshow_dbb87d9968ce00e9d1ca4c281ad00f08_jpeg

DJ KOMORIさんが開講したオンラインDJスクール「MIXFUN!」

04

BABY-Tが立ち上げた音楽&映像クリエイティブ会社「ORIENTIS」

アフロ、泡パやめるってよ

 

表題のとおり

アフロマンスは、2012年から始まり、毎回レジデントDJとして出演していた「泡パ®」を、2018年6月2日(土)の開催を最後に、卒業します。

 

↑イベントの最後に発表した様子が動画として残っていたのでアップしました。

 

 

Q. 本当にやめるの?

180505_029

「泡パ®」は、今後も続きます。

また、Afro&Co.(アフロの会社)としては主催を続けます。

しかし、アフロマンスは今後、レジデントDJとしては出演はしません。

イベントの運営もしません。

たまに遊びに行くかもしれないし、周年とかはゲストDJとして呼んでもらえると嬉しいなと思ってます(笑)

 

 

Q. なんで辞めるの?

180505_058

動画の中では、パリピズムのオーガナイザー「みねおかさんのせい」と言っていますが、もちろん、それが根本的な理由ではありません(笑)

 

最大の理由は「泡パ®の今後の成長を考えて」ということです。

どんな組織にも言えることですが、立ち上げ(0→1)というのは「パワーを持っている個人」がいて、初めて成し遂げられるものです。

例えば、熱量が人一倍高かったり、色々なタスクを器用にこなしたり・・・

泡パ®でいくと、僕がそういうタイプでした。

 

しかも、2012年に始まって6年、

「泡パ®」に居続けたのは僕だけです。

こうなってくると、「元々パワーがある」×「長年の蓄積」で、組織内において、誰の追従も許さない状況になってくるのです。

「アフロが言うことは絶対」

その状況は、良く言えば、ある程度、安定して運営が続けられる。

悪く言えば、これ以上の成長が見込みにくい状況です。

 

最初に、立ち上げ(0→1)の話をしましたが、これからの泡パ®に必要なのは、さらなる成長(1→10→100)を成し遂げられるチームです。

有難いことに、2018年に入って、制作にはCRIENが加入し、RESIDENT DJにKICK OFF、YOU MATSUZAKIが加わり、泡パ®を次のステージに押し上げる人たちが集まっている。チームができ始めている。

そこに古くからいるアフロマンスがいない方が、本当の成長が見込める。

そう判断したからです。

 

もう一つは「僕個人の成長を考えて」ということです。

もし、僕がとにかく長い間DJを続けることが生涯の目的であれば、レジデントを続けるというのもアリだと思います。

しかし、僕はこれから新しい体験・新しいムーブメントをつくり続けていく「クリエイター」として活動していきます。

泡パ®のDJは大好きです。できれば、僕もやめたくない。

でも、泡パ®を見続けることは、自分も(そして、泡パ®も)あるレベルに制約していることに気づいたのです。

だから、やめようと判断しました。

 

 

Q. 辞めるタイミングは今なのか?

180505_192

僕は「後輩が自分の納得いくレベルに達したら退こう」と思っていました。

そう思っている人は世の中多いと思います。

でも、それは違うのです。

「自分が退かないから成長しない」のです。

 

僕が大学生の時につくっていたフリーペーパーの話。

泡パ®と同じように、立ち上げから4年間、僕が編集長をつとめ、企画も、編集も、デザインも、営業もやっていました。

その時々で手伝ってくれる人が5〜10人くらいいましたが、結局、パワーがあり、長年やっている僕が牽引している状態でした。

ただ、幸か不幸か、大学というのは卒業があるので、後輩に引き継がなければいけない。

別に「後輩が充分に育った」と思った訳ではなく、とにかく引き継ぎしなければいけないから、とにかく「途中で投げ出さない奴」を次の編集長に任命し、卒業しました。

そして、数年後・・・

そのフリーペーパーは全国の学生フリーパーパーコンテストで1位をとりました。

編集部員は10人から50人に増加し、本誌で書くのが困難なほどの人気だそうです。

僕がやっていた時には考えられないほど、成長したのです。

 

今の「泡パ®」と重なって見えます。

とりあえず、僕がいなくなっても潰れないくらいのチームはいます。

最初はクオリティが落ちるかもしれません。

でも、それは次のステージに必要なフェーズなんです。

 

後輩が自分を超えたときや、自分が必要とされなくなったときは、辞めるべきタイミングではなく「辞めざる負えないタイミング」です。

本当に辞めるべきタイミングは、自分も絶好調で、後輩たちにプレッシャーを与えられ、かつ、自分がいなくても最悪潰れないと思える時

だから、辞める判断しました。

 

 

でも、アフロはただでは辞めません。

180505_171 (1)

動画のコメントでも言いましたが、

6/2(土)の泡パ®は、OPEN to LAST、メインフロアの開場からクローズまでの5時間、アフロマンス一人でプレイします!

B2Bは・・・あるかもしれません(笑)

が、基本は一晩を一人でプレイします。

そして、やりきって、卒業します。

スクリーンショット 2018-05-07 22.15.13

「終わりがあるから、頑張れる。」

この概念は、紛れもなく、みねおかさんが教えてくれたことです。

 

物事には終わりがある。

わかっていたはずなのに、いざ、具体的な期限が目の前に現れると、まったく実感は変わってくる。

ただ「5時間DJすること」「この5時間を最後に泡パを卒業すること」は、まったく違う。

 

入魂の5時間をお届けします。

アフロの生き様を。

アフロの6年間を。

見に来てください!

 

awapa2018_event_top_0602

イベント概要&チケットはコチラ

 

3日間、会社を休んで、準備します。

よろしくお願いします!!

 

 

世の中に、もっとワクワクを。

アフロマンス

なぜBBQイベントは楽しいのか?

 

afro1

どうも、アフロマンスです。

今年も徐々に暖かくなって、外に出るのが気持ちいい季節になってきました。

以前から思っていたことなんですが、BBQイベントほど楽しく、鉄板なコンテンツはないなと思っています(笑)

毎年、5月に個人的にやっているAfro&BBQというイベントも、頑張って告知しなくても、100〜200人くらいが自然と集まります。

 

クラブイベントで集客するのは大変なのに、なんでBBQなら人は来るのか?

そこには、他のイベントにも参考にできる「理由」があるはず!と思ったので、BBQイベントの楽しい理由をまとめてみました。

 

 

1、傍観者にならない

IMG_0795

イベントに行って、最悪のケースとはなんでしょう?

僕が思うのは「何もやることがない」というパターン

イベントが終わる時間まで、ボーっとするしかない。そんな時は、来たことを後悔しますよね。

BBQイベントは、火を起こしたり、食材を持ってきたり、焼いたり、お皿や箸を配ったり、ゴミを拾ったり・・・何かとやることがあります。そして、そんなにハードルも高くない。

そういう意味で、BBQは「皆で一緒につくれるイベントフォーマット」なんだと思います。

ただ、見るだけじゃなく、自分も動いて、そのイベントに貢献する。

そこが「充実感」を生む。

主催するときは、運営側で何でもやってしまうのではなく、参加者がコミットできる余白を残すことが、参加者が楽しめるポイントになると思います。

 

 

2、体験は味を変える

IMG_0898

「BBQとかに行くやつの気がしれん。絶対にちゃんとした店で、ちゃんと調理したものの方が美味しいじゃん。」という人がいます。

そのとーり!

火力も調整できない。素人が焼いた肉が美味しい訳がない。

ただ、そこには「体験」という視点が抜けているかもしれません。

例えば、キャンプでつくったカレーをやたら美味しいと感じたことはありませんか?

あれは、特別なシチュエーションで、自分たちの手でつくったものだから、体験とセットで味が生まれていると思うのです。

同じように、バーベキューも、青空や、風や、炭の暑さや、汗、そして、自分で焼いた肉という環境やプロセスが合わさって「美味しさ」になっている

食イベントなど、仮に「食べる」がゴールだったとき、ゴールまでのプロセスにどんな体験を用意できるか、ということが、新しい体験をつくるヒントかもしれません。

 

 

3、共同作業で人がつながる

IMG_0891

イベントの満足度があがる鉄板の要因があります。

それは「人としゃべる」ことです。

別に、異業種交流会や街コンのことではありません。

一方的に人の話を聞いたり、ただ、音楽だけを聞いたりするより、自然な形で、気の合う人と楽しくしゃべったり、仲良くなったりすることができると、満足度があがります。

ただ、いきなり「はい、隣の人としゃべってください」と言われても困りますよね。また、しゃべりたい人のところに行きたくても、何かきっかけがないと行きづらい。

そんな中、バーベキューイベントは、人と一緒に作業する場面も多い。自然と会話が生まれます。また、いる場所も流動的なので、自然と興味のある人のところに行きやすい。

参加型の中でも、自然と共同作業が生まれるような設計が、人がつながりやすいイベントのポイントかもしれません。

 

 

最後に

IMG_0671

ただ、個人的にBBQイベントはゆるさが一番大事な要素だと思います。

主催側も頑張りすぎないこと。

やっている側も一緒に楽しめるくらいが丁度いいと思います。

ただ、楽しくなりすぎる傾向になるので、飲み過ぎとゴミの処理は気をつけましょう。

 

 

世の中に、もっとワクワクを。

アフロマンス

 


afrobbq_img

2018.5.6(日)

Afro&BBQ -REVERSIDE BBQ PARTY-

https://afromance.jp/schedule/180506

フェスの始め方

 

afro1

どうも、アフロマンスです。

この間、うちに入ったインターンから「私もフェスをやりたいです!どうやったらフェスができますか?」というなんとも素直な質問をもらったので、僕なりの「フェスの始め方」を書きたいと思います。

 

150823-60

ただ「フェス」と一口に言っても、様々なフェスがあります。

まず、ここで扱うのは「野外フェス」です。

また、出店がメインの食フェス等ではなく、ステージコンテンツがメインの音楽系フェス、規模感は数千人〜のイメージです。

ちなみに僕が過去に手がけたイベントだと、1万人規模がMAXです。

 

 

1、フェスっていくらくらいかかるのか?

150823-153

いきなりぶっこみました(笑)

フェスって遊びに行ったことがある人はたくさんいると思いますが、いくらくらいかかっているのかは、全然わからないと思います。

もちろん、どれだけリッチな内容にするかなど、かなり幅があるのですが、クラブやライブハウス等でやった場合の5〜10倍くらいかかります(爆)

例えば、2000人のイベントを箱を借りてやった時に、仮に300万円かかったとすると、それと同じ規模をやろうと思うと、1500万円〜3000万円くらいかかります。(数万人〜になってくると、数億円〜!)

何故かと言うと、野外フェスの場合、全部用意しないといけないからです。

ステージ、音響、照明、そもそもの電源(=発電機)、受付からブース、誘導、控えから、トイレまで…

初めて野外フェスをやると、仮設トイレの値段にビックリすると思います。1台10万円くらいで、10台トイレを置いたらそれで100万円です。

だから、これだけは言えますが、基本フェスは儲かりません。

もちろん、複数のイベントをうまく回して、コストを削減して、、などできますが、それだったら色んなものが揃っている箱でやった方が安定すると思います。

逆を言えば、野外でも、ステージがそもそも備え付けであったり、トイレや電源などがある場所は経費は抑えられる傾向にあるので、会場を選ぶ時は、そういう点を考慮するといいでしょう。

 

 

2、じゃあ、お金を用意すればいいの?

170828__314

とにかく「今すぐフェスやりたいんじゃー!」という人は、細かいことは抜きにして、お金を用意しましょう。

知り合いのお金持ちや企業に話を持って行って資金調達するのもいいと思います。

そして、世の中にはイベント制作会社というものがあるので、そこに投げると早いです。

きっと、形にしてくれると思います。

 

・・・が、フェスというのは中々に難しいもので、生き物のような側面があります。

何故かというと、フェスはたくさんの人の集合体でできているからです。

一人一人が、気持ちを持ってつくるフェスと、ただ、お金を払って集めた人たちがつくるフェスでは、つくれるものが大きく変わってきます。

今流行っているフェスの出来上がりだけを見て「いくらでできるの?」というのは、スポーツ選手に「いくら払ったら、それ俺もできるの?」と言うようなものです。

一度もフェスをやったことがない企業が、大きな予算をかけても失敗してしまうのは、そういったフェスの成り立ちをわからずに、出来上がりだけを真似しようとするから起こるのです。

 

 

3、始まりは小さな一歩から

IMG_8642

フェスの主催者と話していると、始まりのエピソードは似ています。

「友達と毎年キャンプをしてたんだよ。それが年々人が増えていって、今はフェスになっちゃったんだ。」

「野外で音楽がやりたくて。最初は身内だけだったんだけど、今は地元の人も一緒になって、地域の祭りみたいになっているよ。」

こういう話をよく聞きます。

要は、世の中のフェスは、今ある形が突如出現した訳ではなく、できる範囲のものから年を重ねて成長したものなのです。

もちろん、有名なアーティストや、話題のコンテンツを組み合わせることで、一気に人を集めることはできます。しかし、一気に集まった人は、一気にいなくなる可能性も持っています。

目当てのものが無くなればいなくなりますし、次回来るかもわかりません。

でも、数十人〜数百人から始まり、徐々に成長していったフェスは、根が張った大きな木のように、根強いフェスになります。

だから、いきなり数千万のお金は必要ないのです。

できる範囲のものから始めて、いいものをつくることに専念する。そして、ゆっくりと大きくしていく。

それがフェスであり、ムーブメントのつくり方だと思います。

 

 

4、価値共感する仲間をつくる

160925awatokyo_339

もうひとつの視点としては、一緒にやる仲間をつくることです。

当たり前ですが、フェスは一人ではできません。

当日は数百人、準備の段階からも数十人のスタッフが動いています。

そして、前述したようにフェスは儲かりませんから、割に合わないと言いますか、ボランティアな側面で成り立っていることも多いです。

そこで、大事だなと思うのは、価値共感できる仲間であることです。

もちろん、入り口は「なんか楽しそう!」「やってみたい!」でいいのです。

ただ、やっていく中で、何かしらの価値を感じれなければ、大変だし、割には合わないので、長くは続かないでしょう。

もし、今から新しいフェスをやろうと思うのであれば、自分が価値を感じる何かを打ち出し、そして、その価値に共感してくれる仲間を集めていくのがいいと思います。

「そんなこと言われても、思いつかないよ〜」という人が大半だと思いますが、そんな人は(3)で書いたように、まずはできる範囲のイベントをやってみましょう。

その中で、実体験から生まれた価値観は、人には真似できない「自分のフェス」の種になるはずです。

 

 

160821_shizuoka_137

ということで、僕なりの「フェスの始め方」でした。

要は、気負いせずに、やれることからやってみよう、ということです。

あと、自分の責任の取れないレベルで大失敗すると、取り返しのつかないことになったりもするのがフェスの怖い部分(借金を負ったり、怪我をさせてしまったり等)なので、そういう意味でも、できる範囲からやってみる、というのがいいと思います。

そして、こう言っている自分も、絶賛育てている最中です。

世の中に、もっとワクワクをつくっていけるように、お互い頑張っていきましょう!

 

 

世の中に、もっとワクワクを。

アフロマンス

フォトジェニックのその先へ

 

01

どうも。アフロマンスです。

 

佐賀の日本酒「佐賀ん酒」をPRするために、3/1(木)〜3/11(日)の計11日間、表参道に「SAKURA CHILL BAR」を期間限定でオープンしました。

01

02

01

「桜の花びらが舞い散る中で、チルアウトする」というコンセプトのバー。

ありがたいことに、オープン初日から最終日まで連日行列。

会場で収集したアンケート結果も、

また参加したい9割以上

また佐賀ん酒を飲みたい9割以上

という好結果でした。

 

そんな「SAKURA CHILL BAR」を振り返って、改めて大事だなと思ったポイントをまとめてシェアしたいと思います。

 

 

1、フォトジェニックのその先を考える

SAKURA_1020

SAKURA CHILL BARを見て「あ〜、流行りのインスタ映えイベントね」と思う人もいるでしょう。

もちろん、フォトジェニック(絵映えする)というのは意識しています。

しかし「それだけ」では、今の体験設計はダメだと思っています。

いい写真撮れればOK!なんて、皆そんなバカじゃない。

 

流行りの「インスタ映え」へのアンチテーゼとして「非インスタ映え」なんて言葉も出てきていますが、それもズレてる。

インスタ映えと揶揄されるものは「見た目は美しいけど、中身がない」のが問題な訳で、見た目は美しい方がいいし、写真や動画は綺麗に撮れた方がいい。

その上で、当たり前に「中身を充実させること」が大事なんです。

 

そこで、今回は「見た目は美しいし、体験としても充実している」ものをつくることを心がけました。片手落ちじゃダメ。両輪を満たすことが大事です。

180320_img_01

フォトジェニックと体験の充実は両輪必要

 

 

2、観客から感客へ

01

では「体験の充実」って一体何なのか?

簡単に言えば、観る(=視覚)だけに頼らず、どう五感で感じさせられるか、ということだと思います。

 

最近流行りのVRとかプロジェクションマッピングとか、スゴいとは思うんですが、ほとんどのものが結局「観る」だけなんですよね。

インスタ映えの話にも近いけど、決して美しい映像や最新のテクノロジーを否定したい訳ではなく、結局、「観る」だけで終わるのはつまらない、その先までクリエイティブした方が絶対面白いじゃん、ということです。

 

これまで、広告も、メディアも、エンターテイメントも、ほとんどのものが如何に「観せるか」に終始し、「観客」をつくってきた。

だったら、僕は五感で感じ、体と心が動く「感客」をつくりたいと思っています。

 

今回の「SAKURA CHILL BAR」では、花見=観て楽しむもの、という固定概念を壊し、全身で感じるものに昇華したいと思いました。

120万枚の桜の花びらに埋もれて肌で感じ、Ovallの心地よいCHILL OUTな音楽と木の香りに包まれながら、美味しい佐賀ん酒とおつまみを食べる。

最高じゃないですか?

180320_img_02

なんでリアルな体験にはお金を払うのか?それは感じたいから。

 

 

3、書ききれないくらいこだわる

01

今回、制作期間が約半年と、僕のやっているプロジェクトの中では時間がかけられる方だったので、かなり細部もこだわりました。

例えば、一階のバーカウンターや二階のステップは水槽状になっていて、水面に桜の花びらが漂っています。

この水は佐賀の日本酒をつくるときに使う仕込み水を、酒蔵さんから分けて頂いて使っています。BARの中に、佐賀の日本酒の美味しい「理由」を表現として入れたかったのです。

 

02

他にも、飲み比べをする際のマスはもちろんのこと、それぞれの銘柄がわかるように22蔵元分の木札をつくりました。プリント印刷みたいにはしたくなったので、全て彫り。そのため、全銘柄のロゴをパスで書き出しました(疲れました)。

 

など、書き出したら、色々ある訳ですが…

たくさんのこだわりは告知にはあまり出ていません。

なぜなら、告知はお客さんが来る理由をシンプルに伝えるべきだからです。

 

一方で、来てくれた後の「体験」はまた別の話です。

内容が薄いと、お客さんも感じます。告知は派手だったのに、中身は大したことなくて残念…ってこともあると思います。

たくさんのこだわりがあれば、気づく人は気づくし、気づかなくても感じる体験はリッチになります。

そこが満足度へつながります。

180320_img_03

告知で伝えきれるくらいの体験なら、大した体験ではない。伝えきれないくらい「こだわり」があって然るべき。

 

 

4、SNSは口コミの氷山の一角でしかない

IMG_2585

会場内でのアンケートの中で「SAKURA CHILL BARを何で知って来店したか?」というものがありました。

答えは圧倒的に「友人・知人からの口コミ」でした。

 

この時、正直ビックリしました。

なぜなら、オープン数日の、そこまでSNS上でつぶやかれていない(エゴサーチしてもそこまで多くの投稿がない)時期ですら、圧倒的に「口コミ」で来店していたからです。

 

これは一体何なのか、というと、デジタル上では知ることができない、リアルの口コミの方が圧倒的に多いということ、だと思います。

 

こう考えるとわかりやすいかもしれません。

180320_img_04

氷山として見えているのが、SNSでの投稿。これは表に出ているので観測することができます。しかし、実際は水面下の観測できない部分で、圧倒的に大きな「リアルの口コミ」が作用して、人は行動している、ということです。

当たり前と言えば、当たり前ですよね。

たまたまタイムラインで面白そうな情報を見かけるのと、会った時や、直接LINEで「これ面白そうだから行こうよ」と誘われるのでは雲泥の差です。

 

ただ、それを軽視してしまっているなと改めて気付かされました。

180320_img_05

例えば、よくあるインフルエンサーマーケティングで失敗するのは図の左側のように、氷山の見える部分をいくらつくっても、水面下がスカスカであれば人は動かないってことです。

逆に、知る人ぞ知る隠れ家的なお店とかは、右側のようにSNSに顔を出さずに水面下でリアルに評判が広がっている状態です。

どっちの方が人が集まるのか、長く続くのか、は明確ですよね。

 

だから「SNS上だけ」でバズらせても、意味がない。

見えにくい、リアルな口コミまでを視野に入れて、きちんと満足してもらえる体験を提供することが大事だと思いました。

180320_img_06

SNSに惑わされず、自分がいいと思うものをつくっていくことに尽きるのかもしれません。

 

 

まとめ

IMG_2686

フォトジェニックの先とは、見た目だけでなく、体験も充実させること。

如何に観せるかという「観客」視点ではなく、五感をつかってどれだけ体感させられるかという「感客」視点を持つこと。

告知に書けないから意味がない、ではなく、書ききれないくらいのこだわりを体験に詰め込むこと。

エゴサーチも大事だけど、それ以上にリアルの口コミの力は大きい。だからこそ、体験まできっちりつくっていかないといけない。

ここまで話したことは、独立した要素でありながら、実は共通点があります。

 

180320_img_07

左は数値化できたり、可視化できたりする「わかりやすい」もの。

右はその逆で、可視化しにくい「わかりにくい」ものと言えます。

デジタルの発達により、左側の側面が手軽に扱いやすくなったことで、本質的な部分が見えにくくなっているんだと思います。

企業のマーケティングにおいても、左側を重視することは多いでしょうが、実際に人を動かし、結果を産むためには右の設計も欠かしてはいけません。

 

これからも、より面白く、より実のあることをつくっていくために。

参考になれば幸いです。

 

 

世の中に、もっとワクワクを。

アフロマンス

 

 

PS

SAKURA CHILL BARのアフタームービーもあるので、是非チェックしてみてください( ´ ▽ ` )ノ

 

SAKURA CHILL BAR 公式サイト
http://afroand.co/sakurachillbar_sagansake/

世の中の「幸せの総量を増やす」という考え方

 

01

どうも、アフロマンスです。

今日は、世の中の「幸せの総量を増やす」という考え方について、書きたいと思います。

これから「何かやろうとしている人」「やっていることに迷いがある人」、そんな人の参考になればと思います。

 

 

お金だけじゃない価値

171203_071

「ビジネスとは、お金を稼ぐこと」

数年前、普通にそう思っていました。

間違ってはいないと思いますが、それだけだと、とにかく数字を上げることが正義な訳ですから、その過程でいつの間にか自分がやりたいことではなくなったり、気持ちがすり減ってしまいがちです。

「何のために頑張ってるんだろう」

誰しも、そう思うことがあると思います。

 

そこに対して、気づきをくれたのが、スマホ・チケットサービスの「Peatix(ピーティックス)」でした。

 

 

それで世の中は変わるのか?

01

チケットサービスのビジネスモデルは「手数料ビジネス」です。

1000円のチケットが売れると、50円手数料が入る。1000万円売れると、50万円入る。流通量が増えれば、利益が増える仕組みです。

 

Peatixは、僕をはじめ、数十人〜数百人規模のイベントを開催する「小さな主催者」がメインユーザーで、そういう“半分素人”な主催者を集めたコミュニティイベントをよく開いていました。

そこで僕が「小さいイベントよりも、誰もが知っているような数万人規模の大きなイベントに営業をかけて、そこのチケットをPeatixにしてもらった方が儲かるんじゃない?」と言いました。

 

しかし、そこで返ってきた答えに、僕はハッとさせられました。

「数万人規模のイベントは、既に大手のチケットサービスで事足りている。そこがPeatixになったところで、うちは儲かるかもしれないけど、世の中は対して変わらない。」

「大手のチケットサービスが扱ってくれないような “小さなイベント” をサポートすることで、これまでイベントを主催できなかった人ができるようになったり、イベントを継続できるようになって、”世の中の幸せの総量が増える”。Peatixはそれがやりたい。」

 

なんて大切なことなんだ、と思いました。

そして、その志を応援したいと思い、未だにPeatixを使い続けています。

(多少使いにくくても・・・競合サービスの方が手数料安くても・・・笑)

 

 

椅子の奪い合いではなく、椅子を増やす考え

170503_038

一般的なマーケティングの基本は「市場でのシェアを如何に取るか」を考えることです。お金を稼ぐ上で、もっとも効率的だからです。

ただ、それは「短期的には」なのかもしれません。

有限な市場の中で「顧客」も「やる側の気持ち」もすり減らしていくのは、長続きしません。

 

だから僕は、シェアの奪い合いではなく、市場自体を広げることにチャレンジしたい。

結果として、世の中の幸せの総量が増える。

それが、僕の中のムーブメントです。

昨日書いた、これからの「泡パ」宣言 もその一環だと思っています。

 

「幸せの総量は、増やすことができる」

あなたが、今からやろうとしていること、もしくは、今やっていることが、シェアの奪い合いなのか、世の中の幸せの総量を増やすことなのか。

今一度、自分の中で確認できると、多少辛くても、他人に何を言われても、迷わずに走れると思います。

頑張りましょう。

 

 

世の中に、もっとワクワクを。

アフロマンス

 

これからの「泡パ」宣言

 

01

どうも、アフロマンスです。

バレンタインデーも終わって、2月も後半に入ってきました。

 

イベント界のTUBEと称されるAfro&Co.は「夏忙しくて、冬はヒマ」と思われがちですが、夏はあくまで本番なので、準備は冬からやらないと間に合わない

だから、今は絶賛、夏に向けての準備中です。

 

そんな中「これからの泡パ」について、考えがあるので、ここで書きたいと思います。

 

 

やることが挑戦だった「泡パ」

120810 MILK DENITE - 63

2012年の7月にスタートしてから、2018年で7年目に突入します。

まさかこんなに続くとは思っていなかったし、自分の人生を左右されるとも思っていませんでした。

スタートは「やったら絶対に面白い」という気持ちだけ。

幸運なことに、初回からお客さんは沢山来て、以降もその都度、改善点を考えながら、ここまで来れました。

 

ただ、特に「目標」とか「目指しているもの」はありませんでした。

ただ「楽しいだけ」です。

どこかの広告でありましたが「好きなことで、生きていく」状態です。幸せですよね。

 

でも、もっと先が見たくなったんです。

挑戦したくなったんです。

誰も泡パーティーをやっていなかったときは、やることが挑戦でした。

でも、今は「ただやること」は挑戦にならない。

もう「やれること」なんです。

 

そして、今年からの僕の活動の主軸は「ムーブメントをつくっていくこと」

皆と泡パをつくりあげていく上でも、向かう先を指し示すビジョンが必要だと思いました。

 

 

「泡パ」がこれから目指す先

171031_334

今年の「泡パ」をどうするか。

話をしている中で「最早、泡パはクラブイベントではない」という意見が出ました。

確かに、お客さんの中には、クラブに行ったことがない人も沢山います。

 

しかし、その方向に突き詰めていくと、DJは録音されたMIXをかければいいだけかもしれないし、夜クラブでやる必要もないのかもしれない。

USJでやっているようなパレードと同じですよね。

正直、ビジネス的に考えれば、それは正解だと思います。

マーケットも大きいし、コストも抑えられる。

 

でもね。

そもそも、何がやりたいの?

ってことです。

 

僕はクラブが好きです。

ダンスミュージックが好きです。

あの怪しげな空気感も、体を揺らす低音も、ドアを開けると行ける、あの夜が、あの非日常が好きです。

あくまで、そこでつくりたい。

 

だから決めました。

 

泡パは2018年から

TOKYO NO.1 NIGHT CULTURE

を目指します。

 

あくまでナイトカルチャーにこだわります。

そして、東京を代表する、世界に通用するナイトカルチャーに育てます。

 

もちろん、泡フェスもやります。

泡パークもやります。

でも「泡パ」というブランドは、ナイトカルチャーなんです。

これは、宣言です。

 

 

シーンを拡大する

170715_145

僕は、今の日本のナイトカルチャー、特にクラブシーンには、歯がゆさを感じています。

音楽好きな若者も沢山いるし、頑張っているDJやオーガナイザーも沢山知っています。でも、いい音楽かけても、お客さんが入っていないクラブやイベントが沢山あるのが現状です。

 

理由は簡単で、

シーンの中で、シェアの奪い合いしかしてこなかったから

だと思います。

クラブに行く予定の人を、AとB、どっちのクラブに連れて行くか、どっちのパーティーに引っ張るか。

これも、ビジネス的に考えれば、見込み客を狙うということだから、ある意味正しい。

でも、それだと、どこかがババを引くことになるし、シーンは疲弊していく。

 

「泡パ」はクラブに来ない人が来る。

これは数年やってきて、確実に言えることです。

そこで、ナイトカルチャーのこだわりを捨てないことで、シーン自体に流れをつないでいきたいと思っている。

「泡パ」で、クラブやDJや、ダンスミュージックの楽しさに触れて、違うクラブやイベントに行くようになればいい。

決して、皆が「泡パ」をやればいいとは思わない。

本来あるべき、ひたすらカッコイイ音のクラブやイベントは続けて欲しい。

そこへの窓口になれば、シーンを拡大する一助になればいい、と思っている。

180217_awapa_image

 

 

今年「泡パ」がやっていくこと

170819_047

「TOKYO NO.1 NIGHT CULTURE」を目指していく上、やることを3つ考えています。

 

1、ブランド

僕が言うのもなんですが、現状「泡パ」は誇れるブランドではないと思っています。

よくない意味で「チャラい」「パリピ」「エロい」など。

僕は「泡パ」を、遊びに行くこと、出演すること、関わることが誇らしいと思えるようなブランドとして再構築したい。

それを念頭に、今年の様々なアクションを考えていきます。

 

2、ホスピタリティ

ここも、まだまだやれることがあると思います。

参加者の満足度をあげるためにはどうしたらいいのか。不快な思いをさせないためにはどうしたらいいのか。

ひたすら考えて、実行していきます。

 

3、チーム

ムーブメントは一人でも、一社でも起こすことはできません。

ここまで書いてきた価値観やビジョンに共感できる、仲間を募集します。

いろんな形の参加の仕方があると思います。

一緒にこのムーブメントをつくっていく

・DJ

・VJ

・ダンサー

・パフォーマー

・アーティスト

このムーブメントを一緒に仕掛ける

・クリエイティブディレクター

・アートディレクター

・デザイナー

・カメラマン

一緒にパーティーをつくる

・プロモーター

・デコレーション

・スタッフ

このムーブメントを日本や世界に広げる

・各地のオーガナイザー

・各地のプロデューサー

…and more

これまで関わってくれたメンバーはもちろん、これから関わってくれるメンバーも集いたい。

大事なことは、前段の価値に共感してくれるか。

 

上記以外でも、一緒にやりたい、手伝いたい、という人はinfoに想いと共にメールください。

info@afroand.co

 

 

最後に

170819_178

人生はあっという間です。

楽しい時間はもっとあっという間です。

「楽しいの先にあること」

僕は探していきたいと思います。

今年からの「泡パ」にご期待ください。

 

 

世の中に、もっとワクワクを。

アフロマンス